天保時代からさいたま地方に伝わる張子師に弟子入りをした五十嵐健二氏が、師が廃業をするのと同時にその意思と代々伝わる型を引き継ぎ、春日部張子を創設。
代々受け継がれてきた郷土玩具である張り子人形をベースとしながら、そのほか土・木材・和紙という自然の素材を用いて様々な創作手作り人形を製作・展示販売しています。
あの最強にコワモテなゴジラが、手のひらに収まるかわいいサイズの張り子人形に!
デザインはイラストレーターの他、多岐にわたり活躍中の北村みなみさん。製作は春日部張子設立の招き猫本舗 玩古庵という強力タッグによって完成。
張り子ならではの、あたたかみのある豊かな表情のゴジラ人形が出来上がりました。
天保時代からさいたま地方に伝わる張子師に弟子入りをした五十嵐健二氏が、師が廃業をするのと同時にその意思と代々伝わる型を引き継ぎ創設したのが春日部張子の始まりです。
天保時代からの技と型を引き継いでいるものの、時代に即した独創性のある人形を生み出したことから、平成元年に春日部張子を設立。屋号を玩古庵と定めて新たな流れをつくり、今に至っているのです。
ツヤのあるこのゴジラ。このゴジラは土をこねて作られ、その後、窯で焼き物に。この型も何度も修正を重ねながら生まれました。これこそが張子の原型となっています。
この原型に『張子紙』という特別な紙を濡らして馴染ませ、型をくるむように張り合わせていきます。
厚みを調整しながら、空気の入らないよう力を込めて型に密着させて張り、その後、乾燥させます。
乾燥させたら、ナイフで切れ目を入れ和紙を割り、中から型を取り出していきます。
これがゴジラが生まれたみたいでかわいいんです!
製品では分からないポイントですが、こうやって脱皮した皮のような部分が、張子人形となっていくんです。
型を取り出し割れた部分を、慎重に張り合わせていきます。
こうしてようやく、本体のベースとなる出来上がります。
次はいよいよ塗りの工程です。
「胡粉」と呼ばれる貝殻をすり潰したものと「膠 (動物の皮や骨等を原料とした天然の接着剤)」を混合させ下地を作ります。配合は季節によって異なるのだそう。
この下地処理では、彩色のために単に白く塗るだけでなく、和紙の表面を平らに均一化することも重要な役割となっているのです。
顔彩に膠の調合された絵具を使用して、いよいよ彩色。
基本的に江戸の昔から張子人形などの郷土玩具は「原色を基調とした色遣い」が基本になっています。
今回のゴジラは、デザイナー北村みなみさんによってカラーや表情に、より愛嬌のあるニュアンスを添えていただきました。
原型から完成まで、並べるとこういう感じで進化していくんです。これらの工程は、分担ではなく職人さんが最初から最後まで一人で行っていきます。
こうやって、職人さんの手によってゴジラ達がひとつずつ生まれてゆきます。
天保時代からさいたま地方に伝わる張子師に弟子入りをした五十嵐健二氏が、師が廃業をするのと同時にその意思と代々伝わる型を引き継ぎ、春日部張子を創設。
代々受け継がれてきた郷土玩具である張り子人形をベースとしながら、そのほか土・木材・和紙という自然の素材を用いて様々な創作手作り人形を製作・展示販売しています。
アニメーション作家・イラストレーター。
SPACE SHOWER TV や Eテレ等のアニメーションから、インディーズミュージシャンの MV や CDジャケットの制作など、幅広く活躍中。
サイズ | <高さ×幅×全長> | 約 7.5 x 5 x 16 (cm)
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素材 | 和紙、胡粉 |
お取扱い上のご注意 |
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その他 |
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